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許業生ホイ・イップサン、陳果フルーツ・チャン、馮志強フォン・チーチャン導演『失衡凶間 Tales from the Occult 香港怪奇物語 歪んだ三つの空間』
2023 / 12 / 10 ( Sun ) 三本のホラーオムニバス。どれも建物がモチーフ。 『暗角 暗い隙間』 引っ越した新人歌手がなにかに見られてる不安を覚え、中学時代目撃した墜落死した泥棒の死体の思い出が蘇る。 割合真っ当、ストレートなホラー風なんだけど、心霊系ホラーなのかサスペンスなのかを最後まで引っ張るのはうまいなあ。 『死場 デッドモール』 ショッピングモールの宣伝配信をやるインフルエンサー。営業時間終わり、仕込みの人間たちが帰るととたんに静まり返る店内。謎のガスマスクの女。もう一人、銀髪の女性配信者。何が起こるのかもう起きてるのか、どうなるのかまるで目が離せない予想のつかなさがいかにも大好きな香港映画の作り。語り口の巧みさとラストあたりのいろんな感情を一つのビジュアルに込めてしまうのがいかにも映画。 『唐樓 アパート』 いかにも香港な広くない5階建て各階二戸ずつのアパートの一回踊り場あたりに謎の人が出現。水死体?女性ネット作家、青年、老人、心霊おばさんに伝説のヤクザ(ここで任賢齊リッチー・レン)という住人たちがなんとか対処しようとするが。 限られた空間と人間での見せ方が実にきっちり。人物の意外な面もすべて織り込み済み。演出もちゃんとしてるけど脚本の手本みたいな作り。 二本め三本めとも笑える場面も盛り込んであり、こういうのがホラーとしては強いなあ、と。 好みとしてはどう持ってかれるかわからない二本めなんだけど、どれもそれぞれの技を堪能できる映画でありました。 PR |
武内英樹監督『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』
2023 / 12 / 09 ( Sat ) まあ一作目で池袋と群馬であれだけの差を見せられたあとでは大阪や京都がどうなってようと大して衝撃はないのですが、それでもGACKTや杏が大真面目にやってるのを見るだけでも面白いし、大阪知事の片岡愛之助ノリノリだし、予告でもちらっと見えてた大阪の粉もん工場は『チャーリーとチョコレート工場』のパロディとして力入り過ぎで、本作の前に予告がかかるウィリー・ウォンカの映画が真面目に心暖まる系でやってそうなの可哀想になるレベルだし、ちょいちょいゴージャス感もあって最近のライダーやゴジラ映画より予算あるのではと勘違いしそうになるしで、こういうバカに全力なコメディ映画が続編作られてヒットしてるのは大変良いことなのではないでしょうか。京都知事がなんとなく見覚えありそうなのにエンドクレジット見るまで川崎麻世とは思わなかった。なるほどなあ。 |
ニア・ダコスタ監督『マーベルズ』
2023 / 11 / 25 ( Sat ) |
古賀豪監督『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
2023 / 11 / 24 ( Fri ) うっかり社内試写みそこねたもので、初日金曜の4時の回に行ったんですよ。 そんな時間だからまだそれほど客は多くなく。 と思ったら女子学生の集団が。 あーこれはヒットするな、と思いました。 案の定、初日からアイテムやパンフが売り切れる劇場が相次ぐことに。公開数日してから口コミもあるでしょうが、初日に駆けつけた妖怪マニアではなさそうな彼女たちは何に惹きつけられてたのでしょうか。たしかにアラサー男性のバディものて、アニメではかなり珍しいかもとは思うんですが。これを機に新たな路線が開拓されると楽しいなあ。 それにしても、同じような戦後の時代を舞台にしても、実写ではもうこんなに喫煙場面多い映像は見られないのでは。それだけでなくいろんな描写が見事で、妖怪好き水木ファンもそうでない人も大満足の声が多く作り上げた皆様よかったですね。ちなみに自分は水木が鬼太郎の父と電車の中で出会うまでのまだ何も起きてないあたりが結構好きです。 |
山崎貴監督『ゴジラ-1.0』
2023 / 11 / 23 ( Thu ) 個人的な好みではありますが、て、映画の感想なんてもともと個人的なもんだからいいかと書いてしまいますが主人公のお話、特攻隊帰りしかも特攻逃亡からゴジラと部隊壊滅目撃、戦後成り行きで仮の家庭を築き機雷討伐の仕事につくとゴジラ東京襲撃、機雷の仲間がゴジラ討伐の中心になったので自分は唯一使える戦闘機に乗り。ちょっと一人に背負わせすぎというか脇にいる人だったらすごくいいポジションだったんでは、というかそういう話の方が好みだったかもなあ、その場合話の中心は誰がやるのかは別にして。ゴジラもあんまり肩張ってないほうがよかったなあとか。銀座は頑張って再現してたし、ゴジラ討伐艦隊とか震電とかも良かったとは思うけど、なんとなく釈然としない感じでした。なんだろな。微妙にリアリティと説得力が足りてない感じなのかな。 |