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孫海鵬ソン・ハイポン導演『雄獅少年 I Am What I Am ライオン少年』
2023 / 06 / 08 ( Thu ) グランドシネマサンシャイン池袋で開催されてた中華映画特集上映「電影祭」、週替りで実写もアニメも最新作も往年の名画も上映されてて最新の中国アニメも結構な数あって、全部は見られなかったうちの一本が吹替版とともに上映。
見たのは字幕版ですが、傑作ですよ。 必見。 おわり。 というわけにも行かないのでもうちょっと。 中国における獅子舞とその競技については日本であまり触れる機会がなく、李連杰.ジェット・リーが実在の人物黄飛鴻ウォン・フェイフォンを演じた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』三作目『天地争覇』で初めて知ってびっくりしたものでした。が、なじみがないもので初見時はいまいち乗りきれず二作めが最高だったなあと思ったりしたものでしたが、その後何度か再見するうちなかなか好きな映画になりまして。獅子舞たちの争いは高く危ない足場で相当危険なことをやるんだけど、人を殺して解決とは違うものだしねえ、などと。 その獅子舞が現代中国にも息づいてる、貧しい村の少年三人がその大きな大会出場を目指して獅子舞を始める……。と、どうかすると一昔まえの日本でよくあった田舎もいいぞ映画かよみたいな地味な設定なんですが。導入部から演出がうまく、ひ弱、へたれ、でぶ、の三人がどう修行していくかのあたりも絶妙なテンポ。なぜかギャグセンスは『クレヨンしんちゃん』に近い気も。『羅小黒戦記ロシャオヘイセンキ』がそうだけど、修行シーンがうまい映画にハズレはないのではないかな。そうそう、他の中国製フルCGアニメはキャラクターの動きがディズニーのやり方を踏襲してるのが多くて気になってたんですが、今作はそんなことはなくオリジナルな動かし方。 快調に進んでた物語が、いよいよこれからというときに思わぬ展開がもたらされ、ここからのタメが終盤で大変な盛り上がりとなり、さらにそこまでばらまかれてた要素が一体となるクライマックスは大号泣ものですよ。そしてうますぎる幕切れ。だめな日本映画だったら泣かせのセリフだけで5分以上使っちゃうとこだ。 終盤でかかる主題歌もすごくいいんですが途中の挿入歌に聞き覚えあって。後で調べると周星馳チャウ・シンチー『美人魚 人魚姫』の主題歌。というかもとは香港ドラマ『射雕英雄伝』1983の主題歌『世界始終你好』。 男女で歌われるこの歌が、『ボルテスV』みたいで盛り上がるんですよね。どういう場面でかかるのか気になる方もぜひご覧いただきたい。 PR |
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